鼻は、顔の中心ともなるパーツですが、この「鼻を描く工程」で迷ったり悩んだりした経験はありませんか?
この「鼻を描くのが苦手…」という方向けに、
絵を描く中で筆者が得た〝塗りで「鼻描き」をコントロール〟するというヒントを紹介していこうかと思います。
「塗りで鼻を描く」ことを推したいメリットとして
鼻の表現を線のみに頼らないことによって
- 鼻の形のイメージがより掴みやすく
- 塗りを追加=見栄えUP⤴︎
- 顔面力UP⤴︎
のようなメリットがあります!
ぜひ、苦手克服へのヒントとしていただければ嬉しいです。
あくまでイラストデザイン向けなので、美術的な描き方には不向きです。
苦手なのは「線で描いてるから」かも…?
鼻に限ったことではありませんが、描き方としておそらく一般的かと思われるのが、「線で描くイメージ」かと思います。
顔なら顔、目なら目の輪郭線を描くように、鼻の形も線で描きがちではないでしょうか?
早速ですが、まずは正面顔に「線」で鼻を描いてみます。
シンプルに「黒い線」で鼻を描いてみました。
これでもまあいいのですが、
なんか物足りない感を感じませんか?(細い線といえど、一番目立つ黒で描いたのに!)
「良い顔を描きたい!」に拘ると、意外と目などよりも
「鼻の形がいつまでもしっくりこない…!」
という経験もあるのではないでしょうか?
顔描き苦手な筆者自身がヒントを得たのが、
「線だと地味で、イメージが掴みにくいなら、〝塗り〟で描いちゃえばいいんだ!」
ということでした。
鼻の位置決め
鼻描き本題の前に、まずは位置決めをしっかりしておきましょう。
鼻の位置は至ってシンプルで、顔の中心にきます。
鼻を描いていく上で「位置決め」は結構大切です。
人によっては、中心となる鼻を描いてから目口を描く方もいるでしょう。
顔の中心=目と口を三角線で結んだ中の中心にあるということを覚えておけばOK!
鼻で変えられる印象
目の大きさや輪郭の長さだけでなく、鼻もキャラクターの印象を支えるパーツのひとつだったりもします。
簡単に2パターンで例を挙げてみます。
↓の作例は、鼻の位置は同じで長さを変えたパターンです。
目や輪郭と比べ若干ではありますが、与えたい印象へのコントロールができたりもするのです。
鼻の描き分け作例:正面
ではまずは、「塗りで描く鼻の作例:正面顔」をいくつか並べてみます。
鼻筋塗り
鼻筋をベースの肌色より血色感のあるサーモンピンクや薄い影で塗って形取った描き方です。
鼻先+鼻穴
鼻先を塗って、鼻穴を描いたパターンです。
活発な印象の少年などに似合うかもしれません。
鼻の頭+鼻先
鼻の頭にライトとして白を塗り、
線も兼ねた鼻先をポイントに描いたパターンです。
描き込み型
これまでの描き方をプラスした描き込み型です。
- 鼻の形を主張するサーモンピンク
- 鼻筋の主線
- 奥行きや光源を伝えるライト
作例で見るレパートリー:正面顔
与えたい印象による描き分けと、
塗りや、場合によっては線で描く描き方を並べてみましたが、
それらを考慮・組み合わせて色々と描いてみた作例一覧か↓です。
描き手の絵柄や、キャラクターによって色々と試してみると楽しいので、ぜひたくさん描いてみましょう!
鼻の描き分け作例:応用
ここまでで「塗りで描く鼻」の作例を「正面顔」でしてきましたが、応用編として
角度のついたアングルのイラストでもいくつか作例を並べていきます。
ライト+鼻先主線
鼻筋にライトを塗り、主線を加えたパターンです。
作例のライト部分は、丸みのある菱形のような形ですが、↓のようにアングル的に半月にしても⭕️
陰影で形取り
陰影塗りで鼻の形を表現したパターンです。
「線」としては鼻穴くらいですが、陰影をつけたことにより鼻の形がちゃんと伝わるかと思います。
鼻先血色+ポイント線
鼻先に血色+カラーと、補助として鼻先の線を描いたパターン。
鼻主線×鼻先血色
線が主役なので、見栄えアップに血色カラーをプラスした作例です。
鼻先に、ポンとライトを追加するのも⭕️
作例で見るレパートリー:応用編
応用編も、正面顔と同じくいくつかの作例レパートリーとして描いてみました。
アングルやシーンによって描き分けてみるのも良いかと思います⭕️
色に迷ったら
以上、「塗りでコントロールする鼻の描き方」でした!
今回は「鼻の描き方」に焦点を当てたTIPSだったため、色選びなどについては掘り下げておりませんでしたが、
色使いに役立つ本をまとめたTIPや、
色ラフのやり方をまとめたTIPSも公開中!
ぜひ一緒に役立てて板立てていただければと思います!