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【構図アイデア集】イラストの「物足りない問題」解消【顔絵編】

- なぜか顔メインのイラストが盛れなくて悩んでいる
- 顔メイン(バストアップ)イラストを描いたけど、なんか地味・パッとしない・・
- 「気楽にらくがき」で描きたいけど、仕上がりのクオリティは保ちたい!
この【顔絵が盛れない問題】を長年研究しています。
これの解消法を模索していく中で「こうしたら誤魔化せるかも!」という発見がいくつかあったので、同じ悩みを持つ方に少しでも役立てればと思います。
健忘録代わりに(♡ rp bkm)
顔絵の「物足りない感」を誤魔化す悪あがき(1/2)
— 7kmr(なかむら) (@7kmr_E) September 28, 2025
①構図の工夫
②情報量を足す工夫
でまとめています。 pic.twitter.com/CgbJ0eOsuo
絵の「物足りない感」の原因
解消法の前に、この「物足りない感」の原因が気になるところ。

現時点でたどり着いたのは、「結局余白」かも?
前置きとして・・余白=悪ではないです。
「けっきょく、よはく。」(デザイン書籍)のように「余白をうまく使いたいね」を目指してみましょう。
2つの「”パッとしない”を回避するルート」
物足りないの原因は「余白」としましたが、これをどうするか?
大きく分けて2つの解消ルートを意識します。
- 構図・ポーズで余白をデザインする
- ディテールでバランスをとる
大きくこの2つのポインを主軸に、「物足りない問題」の解消法をまとめていきます。



今回は「バストアップ編」!
世界観やテーマがあるときはこのTIPSがいいとおもう!


キャラクターの全身イラストバージョンは改めて更新します。今回はあくまでバストアップイラストに焦点を合わせて紹介しますが、
気になる方はこちらの構図・ポーズ書籍が参考になるので、ぜひ買って読んでみて欲しいです。


構図を考える
「トリミング」のアイデア
まず、一番簡単にできる方法がこの「トリミング」です。
これなら、簡単な上にすでに完成したイラストでもできるのが良いところ。



物足りない感を掻き立てやすい「余白」のエリアのバランス調整ができる解消法です。
棒立ちのイラストを用意しました。


棒立ちなのもあり、地味とか以前になんかヤダってなりますね。
これをキャラクターにフォーカスして、トリミングカットします。


証明写真になった感はありますが、余分な余白を削ったことによりキャラクターの主張をメインにすることができました。
カットの工夫
先ほどのイラストは棒立ちのイラストに対して、シンプルにそのままのカットを行いましたが、
構図を見直すほかに、カット方法の工夫でも悪あがきが可能です。


角度をつけてトリミングカットしたことによって、証明写真感をなくしただけでなくキャラクターの範囲を増やすこともできました。
棒立ち構図じゃ盛りにくいけど、すでに描き終わってしまっていた時のパッとしない解消法として簡単に編集できるのでおすすめです。
あえて”引き”で描く
トリミングカット術は、キャラクターをメインに魅せられるメリットがありますが、これを活用するために最初からあえて引きで描いておく方が調整がしやすいです。
ナナメトリミングカットなんかは特に、キャラクターの範囲の確保が必要なため、
最初から寄りで描く→ナナメカットしたい時に寄りすぎてしまい、逆にバランスが崩れるということもあります。
豆知識:SNSやスマホ向けにしたい!
トリミングカットでおすすめしたいのが、トリミングだけならスマホでもいい!ということ。



特にユーザー(絵を見る人)の目線を意識したSNSライク・スマホライクにしたいなら、スマホでトリミングのほうがむしろ都合が良い場合もあります。
PCやタブレットで描いた大きい画面で描いた時の印象と、小さい画面のスマホとでは印象が変わることも少なくないから
→スマホで見られることが多い
→ベストショットで見せたいなら、スマホでカットがベスト



描く人が見る人の環境に合わせた『ベスト』で見せる!
ポーズ・構図の工夫
先ほどはシンプルな棒立ちポーズで解説してみましたが、今度は工程から工夫する『ポーズ・構図』のパターンを探っていきます。
“小物”で盛る
これは、冒頭にあげた2つの解消法(構図とディテール)どちらも兼ねた方法です。
キャンパス内に手や小物を入れるという構図・ポーズ作りをします。
先ほどの棒立ちポーズと同じ比率で描いてみます。


棒立ちと同じキャラクター・余白のバランスで描きましたが、手と小物の飴を持たせたことによって絵の中に情報量が増えました。
これにまた角度をつけたトリミングカットをしてみると、かなり質素感を軽減できた感があります。


取り入れるモノ選び



「手や小物を入れる」かあ…
なんだか難しいかも…
初心者の方なら特に、なにをさせれば良いのか…という悩みになることも多いかと思います。
そんなときは↓の構図モチーフを作ってみたので、活用してもらえたら嬉しいです。


『絵作り』についてのものの考え方などをまとめたTIPSもあります。





SNSに投稿する絵や、人に見せる絵を描く時は特に意識していることをまとめています。
ポーズやアングルの工夫
今度は一歩踏み込んだ「ポーズやアングル」で絵に動きや味を加えてみます。
ポーズを「座りポーズ」にして
人物に対してカメラをナナメからにしてみます。


絵を見てもらえればわかるかもしれませんが、←の棒立ち絵よりも、→の座りポーズ絵のほうがキャラクターの心情や動かし方が見えてきやすい感じがしませんか?



確かに→の絵の方が「面白み」かんじる!



見る側だけでなく、描く側もこっちのほうが面白いので、ぜひ挑戦してみて欲しいです!
らくがきにも適した自然なポーズ写真集は、だらっとしたポーズカタログシリーズが超おすすめです。
ポーズごとにアングル違いのカットもあり、服描き上達にも役立つ神ポーズ本。


装飾アイデア一覧
ここまでの解説では、構図で考えるキャラクターの動かし方の工夫でしたが、構図の練り直しをせずに『パッとしないを回避』するアイデアをまとめていきます。
装飾デザイン:アイデア例
背景や前景にデザインや絵をプラスして装飾で絵を飾るアイデアです。
- 図形・パターン・グラデーション
- 写真を使う※
- 文字( )
- +ちらしイラスト( )
※写真の使用は、原則自身の撮影した写真 or ストックサイト等のものであれば必ずサイト元にて正しく購入・DLしたものを使いましょう。拾い画などは大きなトラブルにつながる可能性があります。
デザイン:アイデア例
イラストにデザイン装飾をプラスして空白を埋める例です。
図形やグラデーションデザインをプラス




組み合わせしてみても○


写真を用いる
この絵で使用した写真は写真AC


写真の加工はPhotoshopで加工しています。
Adobe Photoshopの無料体験版DLはこちら


※写真の使用は、原則自身の撮影した写真 or ストックサイト等のものであれば必ずサイト元にて正しく購入・DLしたものを使いましょう。拾い画などは大きなトラブルにつながる可能性があります。
文字デザイン:アイデア例
文字を入れるとかっこよくなる!図形やパターンよりもこなれ感を出しやすい方法です。
- シンプルなテキスト装飾
- 表紙風
- 雑誌風
- スクショ貼り付け※




文字を入れるメリットは、なんとなくかっこよくなるというだけでなく、情報量をプラスできることによってより注視してもらいやすく目を引き留める効果も。
※スクショ貼り付けについて
この場合のスクショ貼り付けは自分のポストやメモを指しています。
スクショ元が公式の画像やイラスト・他者の作品などの場合はトラブルにつながる可能性が大きいです。自分以外のもののスクショの仕様は控えましょう。
文字:何を入れる?
文字を入れたいときに、何を入れ込むか悩む場合もあるかと思います。
迷った時の参考に、どの作品にも取り入れやすい文章レパートリーを↓にあげてみたので、何を入れたら良いか迷った時はぜひ参考にしてみてください!
- キャラの名前や誕生日など、基本情報
- 描いた日付
- アカウント名や作品保護サイン
- 作品名
- セリフ
特に文字や文章をを多く入れる必要がある雑誌風にしたい時などに応用いただければ幸いです。
+ちらしイラスト:アイデア
こちらは、もう一手間かける「+ちらしイラスト」のアイデアを見ていきます。
ちらしイラストの例として大まかに
- 小窓・漫画風
- ミニキャラ
- 小物
これらを取り入れてイラストをポップなテイストにできます。


イラストの一部はイラストACからDLし使用しています。
シンプルな落描きからもう少し作画・作業コストが上がりますが、その分手抜き感緩和ができます。
「顔絵」に役立つ早見表
以上、『バストアップイラストの物足りない感 解消法』でした。


健忘録代わりに(♡ rp bkm)
顔絵の「物足りない感」を誤魔化す悪あがき(1/2)
— 7kmr(なかむら) (@7kmr_E) September 28, 2025
①構図の工夫
②情報量を足す工夫
でまとめています。 pic.twitter.com/CgbJ0eOsuo
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